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よく咬めるためのかみ合わせ治療

よく咬めるためのかみ合わせ治療

食物をよくかみ、味わい、消化すること、すなわち、人間にとって咀嚼は不可欠なものです。そのためのかみ合わせ治療は歯科医にとって最も重要なものです。正しくかめるようにすること、ただしくかめる義歯やインプラントを入れることは、あなたの人生を変え、毎日の生活に楽しみを与えます。

日本咬合臨床研究所があえてよくかめるためのかみ合わせ治療を行わざるを得ないのは次のようなことからです。

よく咬めるためのかみ合わせ治療(咬合治療)がなぜ必要なのか?

それは、一般の歯科治療においては、補綴といわれる入れ歯、ブリッジ、クラウン、インプラントなどの診査や診断はかむ運動(咀嚼運動)に基づいて行われるのでなくて、咀嚼とは関係のない限界運動という運動にもとづいて行われています。 さらに、これらの補綴物の製作も限界運動で行われており、かむ運動にもとづいては行われていません。 そのため、驚くことに、正しく食物をかめているわけではありません。

正しいかむ運動(咀嚼運動)にもとづいて、かみ合わせの治療をしないと、どのような問題が起こるのか?

咀嚼医療

正しい咀嚼

咀嚼とは、「口の中で食べ物をよくかみ砕き味わい、消化を助けること」です。では、咀嚼とはどのように行われているのでしょうか。例えとして、「ビーフステーキを美味しく味わい、消化されやすいようにする」ということを考えてみましょう。お皿の上にはビーフステーキが載っています。

1.それを食べる時は、まずフォークでビーフステーキを押さえて動かないように固定します(把持)
2.それから、食べやすいサイズに、まずナイフで縦に切り、ついで、横に切ってサイコロ状にします(縦剪断と横剪断)
3.ついで、押しつぶします。これによって、ビーフステーキの中から肉汁が押し出されます(圧断)
4.さらに、それをすり潰すことにより肉が細かくなり、肉汁が押し出されます。
  口の中では、この肉汁と唾液が混ざって、それを舌にある味雷の味覚神経が感じて、美味しく味わう事が出来ます
(縦臼摩と横臼摩)

お皿の上ではこのようにしてビーフステーキを美味しく味わう事ができますが、この一連の動きが口の中ではどのように行われているのでしょうか。

5.口の中にビーフステーキを入れて右側でかむとします。まず口の中にビーフステーキを入れて食べようとします。
  その時、まず食べようとする右側に入れて右の上下の歯の間で挟みます(把持)
6.お皿の上で行われているフォークで押さえる事はお口の中では上下の奥歯の外側の山の部分で行われます。
  特に上の奥歯の外側の山を横から見るとギザギザしたフォークのようになっている部分でステーキ肉を押える事に
  なります。 次にそのビーフステーキを縦に横に切るわけですが、お口の中では、右で食べようとした時、上の歯の
  かむ面の斜面に沿って下顎は右斜め後ろからかんできます。
  それによって縦切り、横切りは同時に行われます(縦剪断、横剪断)
7.その後、下の歯の山の頂上で上の歯の谷の部分に肉を押し付け、肉汁を押し出します(圧断)
8.そこからまたお口を開く動作になりますが、右側でかんでいる場合にお口を開く際、下顎は左斜め後ろに開きます。
その時上の歯と下の歯の間に挟まれた肉は歯の内側の斜面によってすり潰されるようになりお肉のうま味を引き出します(臼磨)

それを舌にある味雷が感じて美味しく味わう事が出来ます。お皿の上でビーフステーキを美味しく味わうことが出来るようにする事が、お口の中では一回の動作で行われる訳です。それだけ咀嚼と言う動作(咀嚼運動)はすばらしいものなのです

正しくない咀嚼

歯の形が悪く、かむ面が磨り減って平らだったらどうでしょう。縦切り、横切りは出来ず、圧断は出来ますが臼磨も出来ません。お皿の上ではステーキ肉をトントン叩いているだけになります。それではステーキ肉を美味しく味わうことは出来ないでしょう。歯の形や並びが悪いと(口腔形態が悪いと)正しい咀嚼は出来なくなります。

※ 丸山剛郎著 「咬合と全身の健康」より(図1-1、図1-2)

正しい咀嚼が出来る事が大変重要であることは理解して頂けたとは思いますが、正しく咀嚼運動が出来ているかどうかを診断できる先生は、まだまだ全国でも300人もいないでしょう。

なぜかと言うと、今までは限界運動しか考えていなかったからです。限界運動とは、例えば、歯科医院で詰め物をする際によく行われるように、「カチカチ、ギシギシして下さい」と言う運動が限界運動になります。すなわち、現在ある歯の面に沿ってかんでいる状態から顎を前に出し、横に動かしその運動を確認している訳ですが、日常生活でそのような顎の動きを行って物をかんでいる事はあるのでしょうか。限界運動と咀嚼運動とはまったく異なります。ガムをかんでいる時の顎の動きを考えてみれば理解できるのではないでしょうか。そのような限界運動を食事の際に行っていることはまずありません。

しかし、今までの歯科診療では、限界運動しか理解されていませんでした。そのため、他の歯科医院で作られたものは限界運動で作られています。それで実際の食事が美味しく行えるのでしょうか。やはり咀嚼運動を理解していないと美味しく味わえるものを作ることは出来ません。咀嚼運動については、顎の動きをセンサーで感知し解析する「シロナソアナライザーシステム」という機械を用いることにより診断することが出来ます。この機械もまだ全国に300台程しか普及していません。

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